原発無月経の症状改善に用いられるピル

日本の平均初潮年齢は、欧米諸国並みの12.2歳前後を推移し、16歳までに99%の女性が初潮をむかえていますが、満18歳になっても初潮をむかえない女性を原発無月経と言います。
原発無月経の原因は、染色体異常や精巣性女性化症候群、外性器の形成異常で処女膜閉鎖症、膣閉鎖、膣中隔症など数多くあります。
ターナー症候群は、染色体が1本足りない染色体異常であり、エストラジオールなどの合成ホルモン剤を数年間のスパンで段階的増量するエストロゲン少量療法で症状の改善が期待出来ます。
精巣性女性化症候群は、外見上女性ですが染色体が男性型なので、子宮が体内に存在しない為に原発無月経となります。
加えて、精巣からテストステロンが分泌されているのですが、男性ホルモン受容体異常の為に男性ホルモンが作用出来ず、生殖器が男性型へ発達する事無く女性生殖器のままです。
精巣性女性化症候群は、処女膜閉鎖症、膣閉鎖、膣中隔症などと同様に基本的に外科的手術で症状は改善しますが、性腺の悪性腫瘍の発症リスクが高いので早期治療が望ましいとされています。
副腎性器症候群は、染色体上は女性型なんですが、ステロイドホルモン合成酵素の異常により、副腎でアンドロゲンが過剰に生産され、男性化症が引き起こされ排卵障害により原発無月経となります。
カウフマン療法などの投薬治療では、月経を起こす方法として低用量ピルを使用するケースが増えています。
ピルは、治療に必要な女性ホルモン2種類が含まれている合成のホルモン剤であり、症状改善に有効とされています。
特に現在の低用量ピルは、従来のピルと比べて副作用が非常に少なく、副作用を発症した場合でも軽い症状ですむメリットがあります。

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